【ハンドボールの速攻の魅力】—“最初の3歩”にこだわるだけで、試合は変わります。
こんにちは。平塚ハンドボールクラブです!今回は多くの人を魅了する「速攻(ファストブレーク)」の中でも、“最初の3歩”に集中するだけで速攻の質がガラッと変わるという一点に絞ってお話しします。結論から言うと、奪った直後の3歩×3レーン(左・中央・右)を素早く占有できるかどうかで、成功率・得点効率・チームの勢いが決まります。特別な戦術名を覚える必要はありません。ボールを奪った瞬間の3歩、ここにチーム全員で“合意”しておくだけでOKです✨
速攻はなぜ“圧倒的に”お得なのか?
現代ハンドボールでは、速攻の重要度が年々高まっています。EHF(欧州ハンドボール連盟)のコーチング資料でも「速攻はあらゆる守備システムから起点になりうる“最初の攻撃”」と明記され、インターセプト・スローイン・GKスローなど、あらゆる再開局面からスタートできることが示されています。(DEVELOPMENT OF FAST BREAK FROM VARIOUS DEFENCE SYSTEMS )
またIHFのティーチングブックレットも、ジュニア育成段階から素早いトランジション(守→攻の切替)を重視するよう提案しています。(TEACHING HANDBALL)
一方、日本語の現場目線の記事でも、「守って速攻」という発想が一定の成果を生むこと、かつ“軸にしすぎるリスク”について議論されており、守備と切替の一体設計こそが鍵だと繰り返し語られています。(HANDBALLの守って速攻ってどう思う?)
つまり、守備の次の1秒が勝敗を左右します。だからこそ、今日は「最初の3歩」に絞ります。
今日の一点集中テーマ:「3歩×3レーン」を最速で埋める
① “最初の3歩”の意味
ボールを奪取した瞬間、人はついボール目線になります。ですが、速攻成功チームの共通点は視線が“前方のスペース”にあること。最初の3歩で自分のレーン(左・中央・右)に“勝手に走り出す”約束をしておくと、パスの選択肢が3本に増え、相手の戻りを縦横に分断できます。EHF資料でもファストブレークの第一波は数的優位と走路確保がすべてと定義されており、初速の確保が核であることは変わりません。(DEVELOPMENT OF FAST BREAK FROM VARIOUS DEFENCE SYSTEMS )
② GKの“即スロー”と中央レーンの相性
GKのクイックスローは、中央レーン走者を生かせる最強のトリガーです。真ん中が一番距離が短く、視野が広い。中央が先にトップスピードへ乗り、左右が“幅”を出す——この形が最速です。IHFの教育動画でもノルウェーやフランスのファストブレークを例に、中央の推進と幅取りの連動が繰り返し見えます。
③ “3歩で勝負”にするとミスが減る理由
- 合図がいらない:3歩は合言葉。ボールを取ったら“3歩ダッシュ”だけで全員が意図を共有できます。
- 走り切る覚悟が生まれる:3歩で前に出ると、相手の背中が見えやすくなり、そのままスプリントへ移行できます。
- パスは“顔の高さ”で前進:基礎教本も、“素早い前進パス”と二人の手が顔の高さで会う基本を推奨。走りながらの正確なキャッチが速攻の生命線です。
- (Introduction to Teaching Handball)
すぐできる!導入ドリル
小・中学生でも“プロ仕様の視点”を持とう
研究やレビューからの情報をまとめました!
- 「守備→3歩→幅→決定」の流れを、練習の最初の10分に毎回やるだけで、週ごとに体に刻まれます。
- 速攻は相手の戻り(リトリート)との“時間レース”。戻りの戦術研究も進んでおり、先に走ること自体が最大の戦術となります。(Strategies adopted in the defensive return by handball coaches from teams U-12 to U-18)
- 近年は7人攻撃や空ゴール戦術など組織攻撃のバリエーションが増えましたが、切替の速さが依然ゲームの流れを変える最短手段です。(Evolution of attack in handball when playing 7 vs. 6 with empty goal between 2020 and 2023: coaches’ perception vs. observational results)
よくあるつまずきと“3歩”処方箋
つまずき①:パスが足元・頭上にバラつく
→ 顔の高さでのパス・キャッチを徹底。手の形は“W”で柔らかく吸収。(Introduction to Teaching Handball)
つまずき②:中央が渋滞して止まる
→ 中央へ誰かが先導し、その他の選手はまずは“外へ外へ”。ライン際を恐れず幅を出す。パスラインが3本になり判断が楽に。
つまずき③:GKスローが遅い
→ GKはセーブ前から次のスロー方向を予測し、ざっくり決めておく。中央の“最速ランナー”と合意しておくと投げやすい。IHFの動画でも、GK→中央への即スローが多く観察されます。
つまずき④:戻りDFに追いつかれる
→ 最初の3歩の加速が不足。スタート合図を無くし、“奪ったら3歩”で自動発火するチームルールに。
参考になる動画
“最初の3歩”をチーム文化にするチェックリスト
- 合図なしでも、奪った瞬間に3歩ダッシュが全員に染みついている
- 中央は最速ランナー、左右は幅担当が暗黙知になっている
- 顔の高さパスとWの手でのキャッチが日常化!
- GKの即スローのため、事前に狙うレーンを共有している
まとめ:上手さより“速さ”。そして、迷わないこと。
速攻の本質は、技術の巧みさだけではありません。「迷わず最初の3歩を出せるか」という決断の速度です。最初の3歩で自分のレーンを確保し、顔の高さの前進パスで第一波を完結——それでも相手が戻ったら第二波で慌てず仕留める。
EHFやIHFの指導資料が示す通り、速攻は守備・切替・幅・決定の連続プロセスです。今日からは“3歩×3レーン”というシンプル合言葉で、チームの速攻文化を作っていきましょう。
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