PHVとは?成長期の「身長がぐんと伸びる時期」を知って、子どもの成長を前向きに支えよう!
こんにちは!平塚ハンドボールクラブです🤾♂️✨
今回は、成長期の選手を見守るうえでとても大切なキーワード、PHV(Peak Height Velocity)について、できるだけわかりやすくお伝えします。
「最近、急に身長が伸びた気がする」
「前より動きがぎこちなく見える…」
「今はたくさん鍛えていい時期なの?」
そんな保護者のみなさまの疑問に関わるのが、このPHVです。
PHVとは、簡単にいうと“身長がもっとも速く伸びる時期”のことです。成長期には、同じ学年でも体の成熟スピードに大きな個人差があります。つまり、見た目は同じくらいでも、体の中では“成長の進み具合”がかなり違うことがあるのです。PHVは、その違いを理解するための大切なヒントとして、スポーツ現場でも広く使われています。 (Identifying Key Factors for Predicting the Age at Peak Height Velocity in Preadolescent Team Sports Athletes Using Explainable Machine Learning)
一般的には、女子は11〜12歳ごろ、男子は13〜15歳ごろにPHVを迎えることが多いとされます。ただし個人差は大きく、女子では9〜13歳、男子では12〜16歳くらいの幅があるとも報告されています。さらにこの時期は、女子で年間約8〜9cm、男子で約10〜11cmほど伸びることがあるため、体のバランスや動き方が一時的に変わりやすくなります。 (Identifying Key Factors for Predicting the Age at Peak Height Velocity in Preadolescent Team Sports Athletes Using Explainable Machine Learning)
ここで大事なのは、PHVは「良い・悪い」を判断するものではないということです。早く成長する子がすごい、遅い子が劣っている、という話ではまったくありません。成長のタイミングが違うだけで、将来の可能性まで決まるわけではありません。むしろ、子ども一人ひとりの今の状態を理解し、焦らずに適切なサポートをするための“ものさし”として使うことが大切です。 (Consensus on maturity-related injury risks and prevention in youth soccer: A Delphi study)
では、PHVはどうやって見ていくのでしょうか。スポーツ現場では、年齢・身長・体重・座高・脚の長さなどから、「PHVの何年前か、何年後か」を推定する方法がよく使われます。もともとは海外で作られた推定式が有名ですが、日本の子どもの体格特徴に合わせた推定式の必要性も指摘されており、実際に日本の若年層向けの推定法も提案されています。つまり、PHVは便利な考え方である一方、“ざっくり現在地を知るための参考値”として使うのが現実的です。 (An assessment of maturity from anthropometric measurements)
そして近年は、PHVや成長の進み具合が、ケガの起こりやすさや体の使い方の変化と関係する可能性も多く報告されています。急に身長が伸びる時期は、骨・筋肉・腱のバランスが追いつきにくくなり、ジャンプ、着地、切り返し、ストップ動作などに影響が出ることがあります。ハンドボールは「走る・跳ぶ・投げる・止まる・ぶつかる」が多いスポーツだからこそ、この時期を知っておくことには大きな意味があります。 (Associations between growth, maturation and injury in youth athletes engaged in elite pathways: a scoping review)
ただし、ここも誤解してほしくないポイントがあります。PHVの時期=危険、ではありません。
正しくは、“体が大きく変わる時期だから、周りの大人が少し丁寧に見てあげたい時期”です🌱
たとえば、こんな変化が見られることがあります。
「前より転びやすい」
「ステップや着地が少し不安定」
「膝やかかと、すね周りが気になる」
「急に疲れやすそう」
「フォームが崩れたように見える」
こうした変化は、努力不足ではなく、成長による一時的な“身体の再調整”であることも少なくありません。だからこそ、結果だけで判断せず、「今は体が変わっている時期かもしれないね」と理解してあげることが、とても大切です😊
保護者の方ができるサポートとしては、まず定期的に身長を記録することがおすすめです。研究や実践レビューでは、成長や成熟の推定は3〜4か月ごとに確認していくことが勧められています。毎日細かく追う必要はありませんが、同じような条件で継続的に見ていくと、成長の流れがつかみやすくなります。 (Maturity-associated considerations for training load, injury risk, and physical performance in youth soccer: One size does not fit all)
加えて、PHVの時期には次のような土台がとても大切です。
① 睡眠をしっかり確保すること
成長にも回復にも欠かせません。
② 食事を抜かないこと
特に成長期は、エネルギー不足がパフォーマンスにも回復にも影響しやすいです。
③ 痛みや違和感を我慢させすぎないこと
「少し痛いけど頑張る」が続くと、別の負担につながることもあります。
④ 比較しすぎないこと
同学年の中でも、成長のタイミングは本当に違います。
⑤ コーチと共有すること
「最近すごく伸びています」「少し疲れやすそうです」などの一言が、練習量や見守り方の調整に役立ちます。
PHVを知ると、子どもの見え方が少し変わります。
「急に不器用になった」のではなく、体が大きく変化している途中かもしれない。
「周りより細い・小さい」ではなく、まだこれから伸びる途中かもしれない。
そう考えられるだけで、必要以上に焦らず、お子さんの成長を前向きに支えやすくなります✨
ハンドボールは、成長期の子どもたちにとって、全身を使いながら仲間と関わり、判断力や協調性も育てられる素晴らしいスポーツです。だからこそ、体の成長を正しく理解しながら取り組むことで、上達も、楽しさも、より大きくなっていきます。
平塚ハンドボールクラブでは、小学生から中学生まで、経験を問わず新しい仲間を募集しています。初めての方も大歓迎で、基礎から丁寧に指導しています。「何かスポーツを始めてみたい」「成長期に合った環境で運動させたい」とお考えの方は、ぜひお気軽に体験・見学へお越しください🏃♂️🏃♀️✨
最後にお伝えしたいのは、PHVは“子どもの可能性を狭める指標”ではなく、“より良く伸ばすためのヒント”だということです。
身長が伸びる時期を正しく理解することは、競技力だけでなく、安心して成長を見守ることにもつながります。
お子さんの「今」を知って、焦らず、比べすぎず、でも前向きに。
平塚ハンドボールクラブは、そんな成長の時間も大切にしながら、子どもたちの挑戦を応援していきます🤾♂️🔥
