U-12クラブチームハンドボール小学生平塚湘南

〖解説〗子どもの「考える力」はどう育つ?ハンドボールで伸ばす判断力と主体性の科学

こんにちは!平塚ハンドボールクラブです🤾‍♀️✨

今回のテーマは、保護者の方からも関心の高い 「子どもの考える力」 についてです。

「うちの子、自分で考えて行動できるようになってほしい」
「言われたことだけではなく、自分で判断できる子に育ってほしい」
「スポーツを通じて、学校や日常生活にもつながる力を身につけてほしい」

そんな思いを持つ保護者の方は多いのではないでしょうか。

実は、ハンドボールはまさにこの “考える力” を育てやすいスポーツです。これまでの「ハンドボールの魅力、伝えます!」シリーズでも、ハンドボールはスピード感、チームワーク、戦略性が魅力のスポーツとして紹介してきました。特に、ハンドボールは「一瞬の判断」「仲間との連携」「相手との駆け引き」が連続する競技であり、身体だけでなく頭もたくさん使います。

子どもの「考える力」とは何でしょうか?

ここでいう考える力とは、単に勉強ができる力だけではありません。

スポーツの場面でいうと、

「今、パスを出すべきかな?」
「自分でシュートに行くべきかな?」
「相手はどちらに動きそうかな?」
「さっき失敗したのは、何が原因だったかな?」

このように、状況を見て、自分で選び、行動し、振り返る力のことです。

教育心理学では、自分の考え方や学び方を振り返り、次の行動に活かす力は「メタ認知」や「自己調整学習」と呼ばれます。教育分野のエビデンスを整理しているEEFは、メタ認知と自己調整学習について、学習を効果的に進めるうえで重要な力であり、「計画する・確認する・評価する」といった具体的な戦略を教えることが大切だとまとめています。(Metacognition and Self-Regulated Learning)

これはハンドボールにもそのまま当てはまります。

ただ「走りなさい」「投げなさい」と言われるだけではなく、
「なぜその場所に走ったのか」
「次はどこを見ればよいのか」
「どうすれば仲間がプレーしやすくなるのか」

こうした問いを通じて、子どもたちは少しずつ“自分で考える選手”に成長していきます😊

ハンドボールは「判断の連続」です

ハンドボールの面白さは、プレーの選択肢がとても多いことです。

ボールを持った瞬間、子どもたちは毎回考えます。

パスをするのか。
ドリブルをするのか。
シュートを狙うのか。
一度止まって仲間を待つのか。
相手を引きつけてからパスを出すのか。

しかも、ゆっくり考えている時間はほとんどありません。ハンドボールには「3歩」「3秒」などのルールがあり、限られた時間の中で判断する必要があります。以前のルール紹介記事でも、3歩・3秒・ゴールエリアなど、初心者がまず覚えたいポイントを紹介しています。

この「短い時間で考えて決める」経験は、子どもにとってとても大切です。

もちろん最初から正しい判断ばかりできる必要はありません。
むしろ、失敗しても大丈夫です。

「あ、今はパスだったかも」
「次は顔を上げて仲間を見てみよう」
「相手が前に来たら、横にずれてみよう」

こうした小さな気づきの積み重ねが、考える力を育てていきます。

科学的に大切なのは「答えを教えすぎないこと」

子どもにスポーツを教えるとき、大人はつい答えを教えたくなります。

「そこはパス!」
「今のはシュート!」
「こっちに走って!」

もちろん、安全面や基本ルールを伝えることは大切です。ただし、すべてを大人が指示しすぎると、子どもが自分で判断する機会が少なくなってしまうことがあります。

スポーツコーチングの研究では、選手の判断力や創造的な思考、ゲーム理解を育てるために「質問」が重要な指導方法として注目されています。一方で、単に事実を確認するだけの質問ではなく、選手が自分の考えを探り、振り返り、対話できるような質問が大切だと整理されています。(Edge Hill University|’Questioning in Coaching Leads to Learning’: A Deconstruction of Questioning)

たとえば、練習後にこんな質問をしてみます。

「今のプレーで、何が良かったと思う?」
「次に同じ場面が来たら、どうしてみたい?」
「仲間が動きやすくなるために、自分は何ができそう?」

このような問いかけは、子どもに“考える余白”をつくります。

平塚ハンドボールクラブでも、ただ一方的に教えるだけではなく、子どもたちが自分で気づき、仲間と話し、次のプレーにチャレンジできるような関わりを大切にしていきたいと考えています🌱

「自分で選ぶ経験」がやる気も育てます

考える力を育てるうえで、もう一つ大切なのが 自分で選ぶ経験 です。

スポーツ心理学では、選手の自主性を尊重するコーチングは、選手の自律的なモチベーションや心理的な充実感と関連することが報告されています。スポーツ・運動分野のメタ分析では、コーチによる自律性支援は、選手のウェルビーイングや自律的な動機づけと肯定的に関連しているとまとめられています。

これは、子どもを放任するという意味ではありません。

大切なのは、枠組みをつくったうえで選ばせることです。

たとえば、

「右に行く?左に行く?」
「速いパスと山なりのパス、どちらが通りそう?」
「次はシュートを狙う?仲間を使う?」

このように、子どもが考えられる範囲で選択肢を渡してあげます。

すると、子どもは「自分で決めた」という感覚を持ちやすくなります。これは、失敗したときにも前向きです。

「コーチに言われたからやった」ではなく、
「自分で選んだから、次はもっと工夫してみよう」

そう思えることが、主体的な成長につながります✨

ゲームの中で学ぶから、考える力が育ちやすい

近年のスポーツ指導では、技術だけを切り離して反復するのではなく、ゲームに近い状況の中で判断や理解を育てる考え方も広がっています。

たとえば、Teaching Games for Understandingという考え方では、子どもたちが実際のゲームに近い状況の中で、なぜ・いつ・どうやって技術を使うのかを学ぶことが重視されています。子どもたちは修正されたゲーム、問いかけ、振り返りを通じて、判断力や問題解決力を育てやすいとされています。(Teaching Games for Understanding: Ideas for Coaching in Youth Sport)

ハンドボールでも同じです。

ただパスを100回するだけでなく、
「ディフェンスがいる中で、どこにパスを出すか」
「仲間が走るタイミングに合わせられるか」
「相手を見て、パスとシュートを選べるか」

こうした状況の中で練習することで、子どもたちは自然と考えるようになります。

もちろん、基礎練習も大切です。
でも、基礎を“試合で使える力”に変えるには、状況を見て判断する経験が欠かせません。

ご家庭でできるサポートは「正解を急がないこと」

保護者の方にぜひ意識していただきたいのは、試合や練習のあとに正解を急がないことです。

「なんでパスしなかったの?」
「もっと走れたでしょ?」
「今のは決めないと!」

このように言いたくなる場面もあるかもしれません。ですが、子どもが自分で考える力を育てるためには、まず本人の見え方を聞いてあげることが大切です。

おすすめは、次のような声かけです😊

「今日はどんなことを考えてプレーしたの?」
「うまくいったプレーはあった?」
「次にやってみたいことは何?」

この声かけは、子どもを責めるのではなく、振り返るきっかけをつくります。

子どもは、自分の言葉で話すことで、自分のプレーを整理していきます。これはまさにメタ認知の練習です。

保護者の方が“答えを教える人”ではなく、“考えるきっかけをくれる人”になることで、子どもは安心してチャレンジしやすくなります。

ハンドボールは、初心者でも考える楽しさを味わえます

「うちの子は運動経験が少ないけど大丈夫かな?」
「ハンドボールを見たことがないけど参加できますか?」

もちろん大丈夫です!

平塚ハンドボールクラブでは、初心者も経験者も大歓迎として新規メンバーを募集しています。ホームページでも「初心者も経験者も大歓迎」と案内されており、U-12・U-15のカテゴリーも掲載されています。

ハンドボールは、最初から上手に投げられなくても大丈夫です。
最初からルールを全部覚えていなくても大丈夫です。

大切なのは、
「やってみたい」
「仲間と動いてみたい」
「少しずつできるようになりたい」

という気持ちです。

小学生年代はもちろん、これから中学生年代の活動もさらに広げていきたいと考えています。経験の有無に関係なく、ハンドボールを通じて身体も心も成長したい選手をお待ちしています🤾‍♂️✨

動画で見る「考えるハンドボール」

ハンドボールの判断力やゲームの面白さは、動画で見るとよりイメージしやすいです。

小学生・初心者年代のハンドボールの雰囲気を知りたい方には、子ども向けのハンドボール練習やスキルを集めた動画がおすすめです。子どもたちが楽しみながら動き、投げ、判断している様子が伝わります。

まとめ|考える力は、プレーの中で育っていきます

子どもの考える力は、机の上だけで育つものではありません。

仲間を見て、相手を見て、自分で選び、失敗して、また挑戦する。
その繰り返しの中で、子どもたちは少しずつ「自分で考える力」を身につけていきます。

ハンドボールは、走る・投げる・跳ぶだけでなく、判断する・工夫する・仲間と協力する力も育てられるスポーツです。

平塚ハンドボールクラブでは、勝つ喜びだけでなく、その過程で育つ考える力、挑戦する力、仲間を思いやる力も大切にしていきます。

平塚市・湘南エリアで、
「子どもに新しいスポーツを始めさせたい」
「考える力や判断力を育てたい」
「チームスポーツを通じて成長してほしい」

そう感じている保護者の皆さま、ぜひ一度、見学・体験にお越しください😊

小学生・中学生、経験者・初心者問わず大歓迎です!
一緒に、ハンドボールを楽しみながら成長していきましょう🤾‍♀️✨

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