子どもが伸びる親子関係とは?教育学のエビデンスで考える“応援”のちょうどいい距離感🤝
子どもがスポーツや習い事を頑張っている姿を見ると、保護者としてはつい「もっとこうした方がいいよ」「なんでできなかったの?」と言いたくなることがありますよね。
特に試合や練習を見ていると、子ども以上に保護者の方がドキドキしたり、悔しくなったり、熱が入ったりするものです😊
ただ、教育学や発達心理学の研究を見ていくと、子どもが前向きに成長していくために大切なのは、厳しく管理することでも、何でも自由にさせることでもなく、「温かく支えながら、必要なルールを伝え、子ども自身が考える余白を残すこと」だと考えられています。
これは、勉強だけでなく、ハンドボールのようなスポーツにも深く関係しています🤾♂️
科学的に良いとされる親子関係のキーワードは「温かさ・ルール・自律性」
研究では、子どもの成長に良い影響を与えやすい保護者の関わり方として、温かさがあること、期待やルールが明確であること、子どもの意思や考えを尊重することが重要だとされています。
たとえば、保護者の関わり方と学業成績を調べた研究では、温かさと適切な期待を併せ持つ関わり方が、学業面に良い関連を示す一方で、厳しく支配的すぎる関わりや、反対に放任的すぎる関わりは、望ましい結果につながりにくい可能性が示されています。(Effects of parenting styles on academic achievement: The moderating role of a country’s economic development)
つまり、子どもにとって大切なのは、
「何でも好きにしていいよ」でもなく、
「親の言う通りにしなさい」でもありません。
“あなたを信じているよ。でも、大事なことは一緒に考えよう”
そんな関係性が、子どもの安心感と挑戦する力を育てていきます🌱
① 温かさ|子どもが安心して挑戦できる土台をつくる
子どもが新しいことに挑戦するためには、まず「失敗しても大丈夫」と思える安心感が必要です。
発達研究では、子どもと大人の応答的なやり取り、つまり子どもの発信に対して大人が反応し、また子どもが返すような関係性が、言語・社会性・認知の発達に重要だとされています。特に幼少期における安定した大人との関わりは、子どもの発達の基盤になると説明されています。(ハーバード子ども発達センター)
スポーツの場面で言えば、試合後にいきなりアドバイスをするよりも、まずは、
「今日、楽しかった場面あった?」
「悔しかったところはある?」
「どんなプレーをもう一回やってみたい?」
と聞いてあげることが、子どもの心を開くきっかけになります。
大切なのは、評価する前に、まず子どもの気持ちを受け止めることです。
② ルールと期待|“何を大切にするか”を伝える
一方で、温かく見守るだけでは、子どもは何を基準に行動すればよいか分からなくなることもあります。
教育に関するメタ分析では、保護者の関与は学業成績と前向きな関連があり、特に「子どもへの期待」「学校や学びに関する会話」「読書習慣の支援」などが重要であることが示されています。(Parental involvement on student academic achievement: A meta-analysis)
ここで大切なのは、保護者が細かく管理することではありません。
「勝ちなさい」ではなく、
「最後まで全力でやってみよう」
「仲間を大切にしよう」
「準備と片付けも大事にしよう」
このように、家庭の中で“大切にしたい価値観”を伝えることです。
ハンドボールでも、技術だけでなく、あいさつ、準備、仲間への声かけ、失敗した後の切り替えなど、成長につながる要素はたくさんあります。
③ 自律性|子ども自身が「やってみたい」と思える関わり方
子どもが長く伸びていくためには、保護者がすべてを決めるのではなく、子ども自身が「自分で選んだ」「自分で挑戦している」と感じられることが重要です。
思春期の子どもと保護者を対象にした研究では、保護者の温かさと自律性を支える関わりが、子どもの幸福感に良い影響を与えることが示されました。159組の親子を対象に100日間の記録を集めた研究では、温かさや自律性の支援による良い影響が、多くの家庭で確認されています。(Universal ingredients to parenting teens: parental warmth and autonomy support promote adolescent well-being in most families)
スポーツでも同じです。
「今日はこの練習をしなさい」よりも、
「次の練習で何を意識したい?」
「もっと上手くなるために、何を試してみる?」
「コーチに聞いてみたいことはある?」
と問いかけることで、子どもは“やらされている”から“自分で取り組んでいる”へと変わっていきます。
スポーツでは“応援”と“プレッシャー”の違いが大切です
子どものスポーツにおいて、保護者の応援はとても大きな力になります。
一方で、保護者の期待が強くなりすぎると、子どもは「楽しさ」よりも「失敗したら怒られる」「期待に応えないといけない」と感じてしまうことがあります。
若いアスリートを対象にした研究では、保護者からのプレッシャーを強く感じている子どもほど、スポーツの楽しさや継続意欲が低くなる傾向が示されています。(The Impact of Family Financial Investment on Perceived Parent Pressure and Child Enjoyment and Commitment in Organized Youth Sport)
また、高校生アスリートを対象にした研究では、保護者やコーチから自律性を支えられていると感じることが、子どもの主体的なモチベーションと関連していることも示されています。(High school athletes’ self-determined motivation: The independent and interactive effects of coach, father, and mother autonomy support)
だからこそ、試合後の一言はとても大切です。
「なんで外したの?」ではなく、
「最後まで走っていたね」
「次はどんなプレーをしたい?」
「今日の良かったところ、自分ではどこだと思う?」
このような声かけが、子どもの次の挑戦につながります😊
今日からできる、子どもが伸びる声かけ
保護者の関わり方に、完璧な正解はありません。
でも、日々の小さな声かけを変えるだけで、子どもの受け取り方は大きく変わります。
おすすめは、次の4つです。
1. 結果よりも、努力と工夫を見る
「勝った・負けた」だけでなく、「どんな工夫をしたか」「どんな挑戦をしたか」を見てあげることが大切です。
2. 比較よりも、昨日の自分との成長を見る
他の子と比べるより、「前より声が出ていたね」「前より思い切って投げられたね」と伝える方が、子どもの自信につながります。
3. 指示よりも、質問を増やす
「こうしなさい」だけでなく、「どうしたい?」「何を試したい?」と聞くことで、子どもが考える力を育てます。
4. 失敗した日は、先に気持ちを受け止める
悔しい時ほど、子どもはアドバイスを受け入れる準備ができていないことがあります。まずは「悔しかったね」と受け止めることが、次の成長への第一歩になります。
ハンドボールは、親子で成長を感じやすいスポーツです
ハンドボールは、走る・跳ぶ・投げる・判断する・仲間と協力するなど、たくさんの要素が詰まったスポーツです。
最初はボールを投げるのが苦手でも、練習を重ねる中で、少しずつシュートが決まるようになったり、仲間にパスを出せるようになったり、守備で体を張れるようになったりします。
その一つひとつの成長を、保護者の方が温かく見守ってくれることは、子どもにとって大きな力になります。
平塚ハンドボールクラブでは、初心者も経験者も大歓迎で、新規メンバーを募集しています。現在は小学生年代の選手が中心ですが、U-15カテゴリーも含め、これから中学生年代の活動もさらに広げていく方針です。
湘南・平塚エリアで、子どもに新しいスポーツを経験させたい方。
走ること、投げること、仲間と協力することが好きなお子さま。
そして、スポーツを通じて、心も体も成長してほしいと感じている保護者の皆さま。
ぜひ一度、平塚ハンドボールクラブの練習を体験してみてください🤾♀️
子どもが伸びる場所には、良い指導だけでなく、良い親子関係、良い仲間、良い環境があります。
ハンドボールを通じて、子どもたちが「できた!」「もっとやってみたい!」と思える瞬間を、私たちは大切にしていきます。
